読谷山焼 北窯

登り窯とは幾つもの部屋に分かれた窯が坂の上に向かい構えられた窯のこと。
これを連房式登窯という。この歴史は古く16世紀までさかのぼり
16世紀末に北九州佐賀県の唐津焼などが最古とされている。

琉球文化もこの時期に貿易で栄え
朝鮮半島からこの技法が伝わり始まったとされ
沖縄での歴史は那覇市立壺屋焼物博物館で詳しく見ることができる。

そしてここ「読谷山焼 北窯」では13房の大型な窯を構え、4工房の商品がここで焼かれる。
燃焼温度は約1200度から1300度、約60時間から80時間焼くのが通常。火入れの日から窯出しの日まで寝ずの番で窯を見守るのだ。

火入れと呼ばれる日には1300度まで上げるのに約1日。読谷山焼ではやんばる地方(沖縄県北部)でとれた琉球松を使用する。

そして、火を覚ますまでに焼いた時間と同じ時間がかかり、ゆっくりと冷ます。火入れから窯出しまで1週間の時間が必要とされている。